異色作家短篇集(早川書房)

全体のレベルは非常に高く、安心して読める。
ある程度、この作家はミステリだ、SFだとカテゴライズは出来るけど、ひょんなことから変なアイデアが炸裂したりもし、なかなか気が抜けない。
ダールでもブラウンでも、もっと面白い短篇集があるのでは……という気がしなくもないが、大した問題じゃないだろう。様々な形で読書の枠を広げてくれる素晴らしいシリーズ。

1 ロアルド・ダール『キス・キス』★★★
2 フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』★★★
3 シオドア・スタージョン『一角獣・多角獣』★★★★★
4 リチャード・マシスン『13のショック』★★★★
5 ジョルジュ・ランジュラン『蠅』★★★☆
6 シャーリイ・ジャクスン『くじ』★★★★★
7 ジョン・コリア『炎のなかの絵』★★☆
8 ロバート・ブロック『血は冷たく流れる』★★★★
9 ロバート・シェクリイ『無限がいっぱい』★★★☆
10 ダフネ・デュ・モーリア破局』★★★★
11 スタンリイ・エリン『特別料理』★★★
12 チャールズ・ボーモント『夜の旅その他の旅』★★★☆
13 ジャック・フィニィ『レベル3』★★★☆
14 ジェイムズ・サーバー『虹をつかむ男』★★★☆
15 レイ・ブラッドベリ『メランコリイの誘惑』★★
16 レイ・ラッセル『嘲笑う男』★☆
17 マルセル・エイメ『壁抜け男』★★★★★
18 アンソロジー/アメリカ篇『狼の一族』★★★
19 アンソロジー/イギリス篇『棄ててきた女』★★★★☆
20 アンソロジー/世界篇『エソルド座の怪人』★★★★
(旧版18 アンソロジー『壜づめの女房』★★☆